1999年が間近に迫った東京。そこに司狼神威という強大な力を秘めた少年の上京を知って、様々なオカルト業界の人間が動き出す。
人間を守り、今の地球を存続させようとする「七つの封印」、「天の龍」。
人間を滅ぼし、地球を変革しようとする「七人の御使い」、「地の龍」。
いずれも既に六人が揃っており、神威はそのどちらにもなり得る素質を持った最後の一人であった。
「天の龍」となって、人間を守るか。
「地の龍」となって、人間を滅ぼすか。
選択を迫られた神威は、「どちらが正しいかはわからない。でも、封真と小鳥が幸せになれる世界を守りたい」と答えるが、しかしそれは、「天の龍」を選ぶ答えであり、同時に神威の旧友である封真を「地の龍」として覚醒させるものであった。